救急診療・総合診療・小児診療・CT/MRI
きくち総合診療クリニック

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総合診療かかりつけ医が全国に拡がれば、
地域医療は守られる

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医師教育の現状と問題点

高校卒業し、医学部に入学します。

医学部6年で、医師としての基礎、病気を学びます。

医師国家試験に合格したら、総合病院や研修病院で初期研修を2年間行います。

その内容は結構フレキシブルで自分の興味のある科を長めに研修できます。

2年終わったら、大学の医局に入るか、そのまま病院に就職するか、研究の道に進むか

になります。卒業して3~10年の間に、専門医を取得する先生が多いです。

学生と初期研修の8年間で、地域医療、かかりつけ医に興味をもたせる時間があまりにも

短いことがまず問題です。

また初期研修後に、開業目標にプログラムがあってもいいと思います。

医学部生の講義の地域医療の時間も増えてはいるようですが、ないようなものです。

 

2004年に医師臨床研修医制度が刷新され、スーパーローテートが採用されます。

ここで一通りの科を研修しますが、地域にでるのはほんの少しの時間です。

2016年に医師会による「かかりつけ医機能」に関する研修制度はじまりました。

開業医の先生の勉強で、修了書などをいただきますが、

だからといって、診療の窓口を拡げることはないでしょう。

2018年に新たに「総合診療専門医」が加わり、18つの専門医ができました。

毎年専門研修は200人前後で現在1000人ほどの総合診療専門医がいますが、

ほとんどは総合病院や大学病院で活躍しています。

 

医師国家試験に合格すると大学医局に入り、臓器別に専門医を育ててきた歴史があり、

あまりにも臓器別になりすぎ、人を全体的に診る開業医の評価も低くなっています。

専門医の育成ももちろん大事ですが、

しかし、地域医療を無視できない今、総合診療かかりつけ医の評価をあげることが

とても大事ではないでしょうか。

専門医の資格をとることが目的と勘違いしている医師も多いかもしれません。

資格をもっていたって、それを患者さんに還元しないと意味がありません

専門医をもっているからと偉そうにする医師は恥ずかしく、

総合診療医の資格をもっているなら、それを地域医療につかっていただきたいです。

開業して、地域医療を守りましょう。

地域医療崩壊直前のまったなしの状況です。

国に申し上げたいのは

総合診療専門医が増えることと

地域に総合診療かかりつけ医が増えることは

まるっきり別問題ということです。

医師が開業しないといけないのです。

これについては、まだ次回お話しします。

 

総合診療かかりつけ医が、自分の家の近くにあれば

患者さんはわざわざ総合病院に受診することがないわけです。

いつでも、なんでも、だれでも、まず診る クリニックが

全国に拡がれば、自分のかかりつけを1つに決めることができます。

 

総合診療かかりつけ医での開業について、すこしでも興味のある

医学生、研修医、勤務医の先生方、いつでもご連絡ください。

開業のアドバイスなど、なにかお手伝いができると思います。

 

医療法人ONE きくち総合診療クリニックは

救急診療・総合診療を通じて、地域医療に最大限に貢献します。

総合診療かかりつけ医が全国に拡がれば、地域医療が守られます。

院長 菊池 大和