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先日、80代の方が娘さんと受診されました。
体調がわるいということで、普段通院している「かかりつけ」に電話したら
予約でいっぱいだから今日は診れない、と言われたと。
患者さん、ご家族からしたらびっくりですよね。
「かかりつけ」とはなんでしょうか。
いざというときに診ない医師は、かかりつけではないですよね。
ただ薬だけ出すなら、はっきりいってだれでもできます。
おそらくこういうクリニックが多いのが現状です。
医師は自分はかかりつけだと言っていますが、ほんとうに
いつでも、なんでも、だれでも診る のでしょうか?
患者さんは、普段通院しているクリニックがかかりつけだと思っています。
かかりつけとは、ものすごく責任あることです。
臓器別にみる医師は、かかりつけとは言いません。
なにがあっても自分を診てくれる医師が、かかりつけです。
現実、こういう考えのかかりつけ医は、少ないです。
でも、超高齢化社会で、自分が信じるかかりつけ医が
いるのかいないのかで、その方の人生がかわってしまうのもうそではありません。
一番の問題は、こういう医師が育っていないことです。
一筋縄ではいかないですが、医師の教育、地域医療、かかりつけ医への
考え方を教育しないといけませんし、なによりも国がもっと声あげて
開業をサポートしないといけません。
匡はかかりつけ医を見つけましょうと言っておきながら、
実際、本当のかかりつけ医がいないのですから。
医学部生、研修医、若い先生方に総合診療かかりつけ医になってほしいです。
日本中に若い総合診療かかりつけ医が増えれば、日本の地域医療が守られると
確信しています。