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夜間に受診された方です。
90歳男性、長男のお嫁さんと娘さんがつれてきました。
1週間前に喉がいたく、近くの耳鼻科に受診し、のどの薬をもらいました。
3日後吐き気もでてきて、食欲なくなり、耳鼻科に電話したら食欲ないなら内科に受診してと言われました。
いつも高血圧で通院している内科に行ったら、吐き気止め出されて様子見てくださいと言われました。
しかし水分もとれなくなり、今日の午前に休日診療所にいったら、座薬の吐き気止めを出されました。
夜間に当院に受診したら、脱水症を起こしており点滴を連日行い、落ち着きました。
家族構成をきくと、高齢の奥様と二人ぐらしで奥様はすこし認知症みたいです。
このようなケースは日常茶飯事です。
今回は、ご家族がつれてきてくれたからよかったです。
皆さん、考えてください。
普段薬をもらいに行っている内科は、本当にかかりつけですか?
いざという時になんでも診れくれる
治らなければ、もう一回診てくれる
しっかり、総合病院を紹介してくれる
そのようなクリニックを、かかりつけと言います。
高齢者が爆発的に増える今後は、このような方がもっと増え、命にかかわることが多くなります。
なぜこういうことが起きてしまうのでしょうか。
それは本当のかかりつけ医がないからです。
この方も、はじめから当院に受診していれば、脱水症にならないで済みましたし、
あっちこっち受診することもないのです。
今後老々介護も増え、あっちこっち受診することができませんし、
早期治療ができなくなってしまいます。
こういう方を減らすためにも
全国に総合診療かかりつけ医が拡がってほしいのです。
まずあそこに行こう
そういわれるクリニックを全国に普及させないといけません。
総合診療かかりつけ医が、自分の家の近くにあれば
患者さんはわざわざ総合病院に受診することがないわけです。
いつでも、なんでも、だれでも、まず診る クリニックが
全国に拡がれば、自分のかかりつけを1つに決めることができます。
総合診療かかりつけ医での開業について、すこしでも興味のある
医学生、研修医、勤務医の先生方、いつでもご連絡ください。
開業のアドバイスなど、なにかお手伝いができると思います。
医療法人ONE きくち総合診療クリニックは
救急診療・総合診療を通じて、地域医療に最大限に貢献します。
総合診療かかりつけ医が全国に拡がれば、地域医療が守られます。
院長 菊池 大和