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総合診療かかりつけ医が全国に拡がれば、
地域医療は守られる

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医師不足?患者不足?

以下WEBニュースからの抜粋です。

こうした数字を見れば、「即座に医師不足を解消すべき」となる。事実、地方自治体の首長などは政府に対し医師不足解消を要望している。  だが、実際には「不足」ではなく、数年後に「医師余り」へと転じる。「偏在」が一部地域に「不足」を生み出しているのである。  厚労省の推計によれば、医学部入学定員を2020年度の9330人で維持し、働き方改革を踏まえて「医師の労働時間を週60時間程度に制限」した場合、2023年に医学部に入学した人が医師になる2029年には需給バランスが均衡するというのだ。  すなわち、翌2030年以降は「患者不足」に陥るということである。  人口減少が進む中で、「無医地区」の拡大を抑えながら、「患者不足」にならないためにはどうすべきか──中長期的な視点に立った議論が求められる。

 

私の考えは、地方で開業している医師からみれば、患者不足ですし、

地方で暮らしている方からすれば、医師不足にみえます

地方は、住む人がすくなくなるので、そこに開業する医師がいないでしょう。

また都会に住んでいても、クリニックでたらいまわしされれば、

医師がいないと思うでしょう 

地方の診療所は後継者不足で閉院が増えています。

逆に、都市は医師過剰にみえますが、それは、大学病院の勤務医、総合病院の勤務医、

専門しかみない開業医、自費診療、美容医療などの医師が増えているのです。

そのような医師が、地域医療に貢献するのでしょうか。

地域医療とは、地方だけの医療を指すのではありません。

患者さんに一番近い開業医の医療を指します。

今後、患者さんから一番近い開業医の質を変えなければ、

いくら医師がいても、患者さんを助けられません。

これからの時代は、開業医の数より質が問われます。

高齢者の方を助けるために、開業医が総合診療をして

どんな症状でも聞いて、次につなげてあげる医療、

病気をなおすのと同時に、患者さんを助けてあげるマインドが

開業医に求められていると思います。

患者さんが探すのではなく、

患者さんが自分のかかりつけに飛び込める形を

作る必要があります。

かかりつけとは、薬だけ処方する医師のことではありません

なんでも相談にのってくれて、自分を見捨てない医師

いざというときに頼りになる医師のことを指します。