救急診療・総合診療・小児診療・CT/MRI
きくち総合診療クリニック

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総合診療かかりつけ医が全国に拡がれば、
地域医療は守られる

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君津中央病院院長 柳澤院長のお話し かかりつけ医の大切さ

以下WEBニュースからの抜粋です。

君津医療圏の夜間・休日の救急対応は、軽症の方であればかかりつけの先生方もしくは一次救急医療機関が当番制で担当している夜間急病診療所での診療を受けていただき、入院や手術が必要となりそうな救急患者さんは二次救急医療機関が輪番制で対応、そして二次救急医療機関では対応できない重症・重篤な救急患者さんを当院が受け入れるという体制をとっています。 しかし、医療過疎と高齢化が進むこの地域では、この体制がすでに乱れつつあります。二次救急医療機関の医師が高齢になってきたというだけでなく、働き方改革によって、これまでのように当直アルバイトで不足人員をまかなうことも難しくなりました。そのため輪番制を担当できる医療機関の数自体が減少し、今では三次救急医療機関である当院もこの輪番制の一部をフォローせざるを得ない形となっており、負荷が増大しています。 そして先ほどもお話ししたように、君津医療圏はただでさえ医師数が大きく不足している医師少数区域であり、当院だけでなく地域の多くの医療機関は「各診療科に十分な医師数を配置できない」という事態に見舞われています。 大学に医師の派遣をお願いし、求人も積極的に行っていますが、それでも厳しい状況です。少子高齢化で現役世代がどんどん減っていくなか、今後の医師確保はより難しくなっていくことでしょう。 そして君津医療圏では、高度急性期治療や急性期治療を終えた患者さんが行くべき回復期病床も不足しています。当院でも「手術・処置を終えた患者さんの転院先がない」という事態に見舞われることが多々あり、本来なら回復期病院に転院すべき状態の患者さんがそのまま当院で入院し続けることで、病床が逼迫する形になってしまうこともあるのです。 この状態がさらに悪化し「行き場のない回復期患者さんがあふれて、重症・重篤な患者さんを受け入れられなくなる」といった状態になれば、地域の救急医療は本当に崩壊してしまいます。 このように、君津医療圏では人材不足と救急医療危機の問題が年々深刻化してきています。少しでも問題の深刻化を食い止め、改善につなげるために何らかの手を打たねばなりません。

地域の皆さんに特にご理解をいただきたいのが「かかりつけの先生への逆紹介」です。当院はかかりつけの先生方から紹介された患者さんについて、当院ですべき検査や治療が終わればかかりつけの先生に再びお任せする逆紹介を積極的に行っておりますが、中には「逆紹介せずずっとここで治療を続けてほしい」と訴える患者さんもいらっしゃいます。 しかし、患者さんの日頃の健康状態や慢性疾患の状態などをもっともよく理解してくださっているのはかかりつけの先生です。当院はあくまで、高度かつ専門的な検査や治療が必要な部分を担当する病院であることをご理解いただければと思います。

 

 

 

これから高齢者が爆増するのは、わかっています

つまり病気になる方が増える、急な病気が増える、緊急疾患が増えることを意味します。

かならず増えるのです。

しかし、地方の病院が救急を診れなくなってきています。

都会も同じことがおきはじめています。専門に偏りすぎているからです。

そうならないためには

①総合診療かかりつけ医を増やして、まず高齢者が悩まずそこに受診できるようにする

②そこである程度、振り分けをして、本当に緊急性があるものを総合病院に紹介する

③総合病院は、かならず断らないで診る、国や大学からの医師の派遣により、体制を強化する

(病院を集約化し、絶対断らない病院を各市に1つつくる)

④検査、治療が終わったら、総合診療かかりつけ医に通院する

⑤総合診療かかりつけ医の数を増やして、クリニックも集約化する

⑥ある程度の病院や総合診療クリニックの集約化は避けられないと思います。

高齢者が本当に増え、救急疾患が増えると、今のままでは

絶対に病院は破綻します(経営的にも人材的にも)

国は、まったなしで、総合診療かかりつけ医を増やす政策をとるべきと考えます。