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以下WEBニュースからの抜粋です。
町唯一の医療機関でありながら、常勤医が一時不在になっていた福島県只見町の朝日診療所。2024年11月、東京から着任したのが城大祐医師(55)だ。同町は人口約3500人で高齢化率は5割に迫る。こうした地方では医師が不足する一方で、首都圏には集中している。地域医療を志した理由や医師偏在問題への思いを聞いた。
――着任した経緯を教えてください。
◆東京大学付属病院の医局に長くいました。数年前、医局の教授が退官し、次の新しい教授が僕より若い人で、年長の僕が居続けるのはどうかなと職探しを始めたのがきっかけです。 もともと地域医療に関心がありました。祖父が和歌山の田舎の方で医師をしていて、その姿が自分の中で「お医者さん」というイメージだったからです。地域に貢献し、地域の皆さんに慕われている祖父の姿に憧れ、「いずれは自分も」とずっと思っていました。
――只見町を選んだ理由は何ですか。
◆いくつかの仲介業者には北海道や四国なども紹介してもらい、オンライン面談などもしました。決めた一番の理由は、町や診療所の職員の方々と話して、自分なりの働き方ができる環境を整えてもらえそうだと感じたことです。「地域医療の専門家でなければならない」とか「外科系の多種多様な疾患を診れなくてはいけない」となると、それは無理と思ってしまいます。でも只見町の体制なら、私ができる範囲のことは私が対応し、専門性の高いケースや、外来診療だけでは対応が難しい患者さんは近隣の病院に紹介したり、あるいは応援に来てくれている先生に助けてもらったりしてやっていけそうというイメージが持てました。
――着任から半年がたちました。
◆都会でのいわゆる「3分診療」とは違い、患者さんとコミュニケーションを取る時間的余裕があるので、仕事や生活習慣の話も聞けるなど一人一人に向き合って診療できると感じています。医師として気づきも多く、充実しています。 患者さんも「ありがたい」「助かった」などとおっしゃってくださいます。実質的な部分では私が何か大きなプラスをもたらしているわけではないと思いますが、0が1になることの安心感があるのかもしれません。 ――地方で医師が足りず、東京などに集中してしまう「医師偏在」が全国で起きています。
◆多くの医師は地元以外の地方で勤務するイメージがないかもしれません。経験のないところに行くことはそれなりに勇気が必要です。収入も含め具体的な絵を見せてあげないと、難しいでしょう。一生そこで働くと決めなくてもいいんです。どの医師も一度は地域医療を体験してもらうなどし、自分なりのタイミングで一定期間地域で働くことをキャリアの選択肢に入れてもらうのが現実的かと思います。 そして受け入れ側の姿勢も大切と感じました。医師の能力や働き方に関して「こうじゃなきゃ駄目」ではなく、広く受け入れてくれる姿勢が見えればうまくいく可能性が高いのではないでしょうか。 朝日診療所の前任の先生方も、入院診療をしながら、救急患者を一日中受け入れるなど、私から見れば「スーパードクター」です。しかし只見町の皆さんはそのような先生方の代わりを求めるのではなく、私の働き方を受け入れてくれました。専門や年齢、勤務形態も含め、幅を持たせてハードルを下げることが医師の確保の一助になると思います。 ――ただ、一方で人口減少は加速し、さらに今の医療体制の維持は難しくなります。
◆対策としてオンライン診療の活用なども注目されていますね。しかし、診察室に入ってくる様子も含めて貴重な情報が得られる対面診療に比べ、画面越しでは得られる情報が限られ、今の技術では同じ診療時間で同じ医療の質を担保するのは難しいでしょう。 本当に難しい問題ですね。
そこはもう政治的な判断の領域と思っています。またある程度は徐々に集約化せざるを得ないとも考えています。 夢物語かもしれませんが、只見に来た私は、やはり只見が周辺自治体のハブとなり、地域の人にとって住みやすく、また他地域から移住してこられるような町づくりを願っています。そのために医療面で少しでも貢献できたらと思います。
医療の集約化をしないと、今後医療は完全に崩壊すると思っています。
総合診療かかりつけ医が全国に拡がり(各市10万人に2,3のクリニック)
患者さんが迷わず受診できるようにする
必要あれば総合病院に紹介し、
治ったらまたもどってくる
総合診療かかりつけ医は絶対に患者さんの話を聞いて、ある程度検査をして
必要あれば総合病院に紹介する
総合病院は絶対に断らないこと
そのためには、総合病院を集約化することです(各市に1,2の総合病院)
そこに医師を集めることです。
医師は、専門医の前に、なんでも診ることが大事だと思います。
それをないがしろしにて、自分の好きな分野だけ、好きなように仕事するやり方は
どうでしょうか。それは自分しか守っていません。
時代の流れといって、医師が自分のためにだけ仕事をしていたら
患者さんとの距離がひらくでしょう。
医師とは、悩む患者さんがいたらほっとけない職業であるべきです。
こんな自由な時代だからこそ、医師は原点に戻り
なんでも話をきいてあげることができる、
患者さんに心を寄り添うことがあたりまえになるような
教育をしないといけないと思っています。
医師とはなにか
しっかり国や医学部で考えないといけません。