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海外とくに欧州は、かかりつけ医制度がしっかりしています。
イギリス:自分のかかりつけ医を登録することが義務です。
なにかあればまずそこに受診しないといけません。
そこから病院・専門医に紹介します。
フランス:自分のかかりつけ医を登録することが義務です。
自分で総合病院に受診してもいいが、
自己負担が大幅に増えます。かかりつけ医の変更はいつでも可能。
ドイツ:かかりつけ医登録の義務はないが、
国民の90%がかかりつけ医をもっている。9割の病気はかかりつけで
解決できている。直接総合病院への受診は、自己負担が大幅にあがります。
オランダ:国民のほぼ全員がかかりつけ医をもっていて、まず受診しないといけない。
日本は日本なりのかかりつけ医の考え方でいいと思います。
決して、固い制度や法律でがんじがらめにするのは、
日本のフリーアクセス(どこでも受診できること)のメリットがなくなってしまいます。
ただいきなり総合病院に受診できてしまうのは、
クリニックと病院のすみわけができていないということであり、
病院の医師が疲弊する一つの理由なのでしょう。
しっかりとした検査もある程度できるクリニックがあれば
そこをかかりつけにすると思います。
日本は専門医を重視する歴史があるため、かかりつけ医を軽視してきました。
超高齢化社会で、病気をいくつももっている方が激増している現在です。
この先、10年20年30年、
日本国民の地域医療がどうなってしまうのか、想像するのにたやすいでしょう。
かかりつけ医とくに、総合診療かかりつけ医を全国に普及させる具体的な行動が
必要不可欠です。
総合診療かかりつけ医が、自分の家の近くにあれば
患者さんはわざわざ総合病院に受診することがないわけです。
いつでも、なんでも、だれでも、まず診る クリニックが
全国に拡がれば、自分のかかりつけを1つに決めることができます。
総合診療かかりつけ医での開業について、すこしでも興味のある
医学生、研修医、勤務医の先生方、いつでもご連絡ください。
開業のアドバイスなど、なにかお手伝いができると思います。
医療法人ONE きくち総合診療クリニックは
救急診療・総合診療を通じて、地域医療に最大限に貢献します。
総合診療かかりつけ医が全国に拡がれば、地域医療が守られます。
院長 菊池 大和