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日本には10万のクリニックがありますが、
ほとんどが先生の得意分野で開業します。
それはあたりまえです。
医局にはいり、臓器別の勉強をしてきましたから、
なにも知らない病気には手をだしません(訴訟も多いですし)。
開業するタイミングは、勤務医に飽きがきて、そろそろ独立して
自分のやりたいように残りの人生を過ごそうかなあという医師がほとんどでしょう。
だから開業医の院長年齢が高いのです。
最近は、30代40代の若い先生の開業も増えてきました。
しかし、専門分野を標榜して、自由にストレスなく開業します。
開業する先生は、別に地域医療を守ろうとおもって開業するわけではありません。
とても残念ですが、自分のために開業することがほとんどです。
勤務医のメリットは、給与が安定していることと資格を維持して
勉強ができるということでしょう。
開業のメリットは、上司がいなくなり自由に仕事ができる、自分の考えで診療ができる、
休みも自由につくれる などでしょう。
開業のデメリットは、知らない経営のことを0から勉強しないといけないこと、
5000万~1億近く借金すること、これにより不安・ストレスがかかること、
患者さんがこなかったらつぶれるかもと心配すること、
スタッフの人間関係含めた経営を考えないといけない ことなどでしょうか。
いくら総合診療の力をもっている医師でも、相当の覚悟がないと
開業できないのです。
結局のところ、開業する医師のやる気、努力により
地域医療が支えられている現実があります。
この先の日本の地域医療をなんとかするのであれば、
国のサポートが必要不可欠でしょう。
ぜひ、そうしていただきたいです。
なにもしなければ、国が考えるかかりつけの在り方や地域包括ケアシステムは
難しく、医療費はますます増大し、高齢者の診療難民問題に直面するでしょう。
国の本気度がためされています。
総合診療かかりつけ医が、自分の家の近くにあれば
患者さんはわざわざ総合病院に受診することがないわけです。
いつでも、なんでも、だれでも、まず診る クリニックが
全国に拡がれば、自分のかかりつけを1つに決めることができます。
総合診療かかりつけ医での開業について、すこしでも興味のある
医学生、研修医、勤務医の先生方、いつでもご連絡ください。
開業のアドバイスなど、なにかお手伝いができると思います。
医療法人ONE きくち総合診療クリニックは
救急診療・総合診療を通じて、地域医療に最大限に貢献します。
総合診療かかりつけ医が全国に拡がれば、地域医療が守られます。
院長 菊池 大和