テレビでは、現在のオミクロン株は軽症ですという話題で、

「軽症」がひとり歩きして、国民に誤解を与えてしまっています。

オミクロン株が軽症というのはとても幸いなことですが、

新型コロナウイルスが安全なウイルスかどうかは不明です。

昔をふりかえります。

1934年にインフルエンザウイルスが発見されました。

実は、1917年に世界中で5000万人が命を落としたスペイン風邪の原因が

インフルエンザウイルスだとわかったのは、後のことでした。

日本でも人口の半分が感染し、40万人が亡くなりました。

1999年に検査キットが発明され、2001年にタミフルが出来ました。

何十年もかかって、安心して暮らせるようになったのです。

新型コロナウイルスの正体は、まだわかっていません。

正確な検査キット、飲み薬、効果的なワクチンが安定するまで

時間かかるでしょう。

軽症だからといって、まちがった解釈で、

自分たちの都合にいいようにして、安易な行動をすれば

感染が拡がり、またウイルスが変異してしまうかもしれません。

（飲食店で、マスク外して飲み会していれば、拡がるのはあたりまえ）

今は、感染を拡げないように

静かに経済をまわすのが、賢明です。

国民の方にもっと、正確な知識を伝えないといけません。

普段からの啓もう活動が足りないのかもしれません。

医療法人ONE　きくち総合診療クリニックは、

救急診療・総合診療を通じて、地域医療に最大限に貢献します。

院長　菊池　大和