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片頭痛発作予防治療薬エムガルティ®を6月24日から開始します。

初回は、問診になります。

注射は、1週間後からになります。

院長外来か火曜午後の頭痛外来に受診をお願いします。

 

片頭痛患者さんに使用が開始されている『片頭痛予防薬エムガルティ』が当院でも使用可能になりました。

CGRPという片頭痛の痛みのもとに直接作用し、発作を抑制する注射です。

日本国内でも多くの患者さんが治療されており、生活の質が向上されています。

これまで内服の予防薬で効果がなかった方、試してみませんか。

 

・報告されているエムガルティの期待できる効果(※患者さんによる個人差はあります)

  • 注射翌月より頭痛日数が約半分になる
  • 1か月あたりの片頭痛日数が60%の患者さんで発作日数が半減、10%が発作が消失されている。(6か月平均データ)
  • 発作の痛みの重症度が軽減されたり,随伴症状(光過敏,音過敏,嘔吐)が改善する
  • 急性期治療薬の使用日数が少なくなる,また 急性期治療薬の反応性がよくなる

◉投与方法

エムガルティは初回に2本,以降は1カ月間隔で1本注射することで効果を発揮します。

 

初回2本投与することで、投与後速やかに血中濃度が定常状態に到達するため、投与後早期からの効果が期待できます。

 

またエムガルティは、医師との相談により在宅自己注射でも治療を実施いただけるお薬になります。

初めて自己注射をされる患者さんは不安に感じる方もおられますが、医師・スタッフがサポートさせて頂きますのでご安心ください。

自己注射に慣れ、症状が安定すれば、2か月や3か月処方も実施でき、頻回な通院に縛られずに治療を継続できるメリットもございます。

 

 

◉エムガルティ投与可能な方

厚生労働省 最適使用推進ガイドラインより、以下条件を全て満たす場合に投与可能になります。

  • 前兆のある又は前兆のない片頭痛の発作が月に複数回以上発現していると医師が確認している、又は慢性片頭痛と診断されていること。
  • 片頭痛発作が過去 3ヶ月以上にわたり、平均して4日以上/月 起きていること。
  • 従来の片頭痛予防薬(内服)の効果が不十分、または副作用により内服継続が困難である。
  • 睡眠、食生活の指導、適正体重の維持、ストレスマネジメント等の非薬物療法や急性期治療を行なっても日常生活に支障があること。

 

◉投与できない方;妊婦,18歳未満

 

◉エムガルティの治療費用

薬価;42,638円

【保険適応3割負担の患者さんの場合】

・初回2本投与 ; 25,582円(12,791円 × 2本分)

・2回目以降  ; 12,791円

 

◉医療助成;付加給付金制度

エムガルティ治療(3回目以降)は、通院不要の在宅自己注射が可能です。

その場合に、治療費を軽減できる【付加給付金制度】が使えるケースがあります。

 

〜付加給付制度とは?〜

企業などの健康保険組合の一部、または公務員が加入する共済組合が設けている給付制度です。

自己負担上限金額を超えた場合に、医療費を払い戻してくれる制度です。

 

*付加給付の制度があるのか、自己負担の上限金額はいくらかなどは、保険組合にご確認ください