救急診療・総合診療・小児診療・CT/MRI
きくち総合診療クリニック

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総合診療かかりつけ医が全国に拡がれば、
地域医療は守られる

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総合診療かかりつけ医普及で、日本全体に生まれる7つの経済効果

視点を変えて、経済効果をまとめてみました。

1.重症化を防ぎ、高額な入院医療を減らす

日頃から同じ医師が診ていれば、

  • 血圧や体重の変化
  • 食欲低下
  • 息切れ
  • 転倒の増加
  • 認知機能の変化
  • 薬の飲み間違い

などの小さな変化に早く気づけます。

心不全、肺炎、脳卒中、糖尿病合併症などを、救急搬送や長期入院になる前に治療できれば、外来費用は多少増えても、より高額な入院・手術・集中治療を減らせます。OECDも、喘息・COPD・心不全などの回避可能な入院を、プライマリ・ケアの質とアクセスを測る重要な指標としています。

2.重複受診・重複検査・重複投薬を減らす

現在は、症状ごとに別の医療機関へ行き、

  • 同じ血液検査を繰り返す
  • 同じようなCTやMRIを撮る
  • 複数の医師から似た薬が出る
  • 医師同士が相手の処方を知らない

ということが起こります。

一人の総合診療かかりつけ医が診療情報と薬をまとめれば、不要な検査・薬剤費だけでなく、副作用による転倒、せん妄、腎障害、再入院も減らせます。厚労省も、複数医療機関の受診による重複・多剤投薬が、不要な薬剤費と副作用リスクを増やす課題だとしています。

3.救急車と救急病院の負担を軽くする

2025年の救急車出動件数は約769万件、搬送人員は約676万人でした。

「今日具合が悪いが、どこへ行けばよいか分からない」という人を、身近な総合診療かかりつけ医がまず診ることで、

  • 不安だけで救急要請するケース
  • 受入先が決まらない搬送
  • 軽症患者による救急外来の混雑
  • 重症患者への対応の遅れ

を減らせます。

これは単に救急車の費用を減らすだけではありません。救急隊、救急医、看護師、病床という限られた資源を、本当の重症患者に集中させる効果があります。

4.専門医と大学病院の生産性を高める

総合診療かかりつけ医は、専門医を不要にする存在ではありません。

まず全身を診て必要な検査を行い、問題を整理してから適切な専門医へ紹介することで、専門医は専門治療に集中できます。治療が終われば地域のかかりつけ医が再び引き継ぐ。この循環によって、大学病院に軽症・安定患者が集中することを防ぎ、予約待ちや病床不足を軽減できます。

つまり、専門医療を減らすのではなく、専門医療の価値を最大化する仕組みです。

5.介護費と家族の介護負担を抑える

高齢者では、肺炎、脱水、薬の副作用、転倒、低栄養などをきっかけに、急に要介護状態になることがあります。

総合診療かかりつけ医が生活状況まで把握し、訪問看護、ケアマネジャー、地域包括支援センターと早くつながれば、

  • 要介護度の悪化
  • 長期入院による廃用
  • 施設入所
  • 家族の介護休業・介護離職

を減らせる可能性があります。

医療費だけでなく、介護給付費と家族の労働損失にも効果が及びます。

6.患者と家族の「時間の損失」を減らす

病院を何軒も探すことには、診療費以外の費用があります。

  • 移動費
  • 待ち時間
  • 仕事を休む時間
  • 家族が付き添う時間
  • 病院を探す精神的負担

総合診療かかりつけ医にまず相談できれば、受診経路が短くなり、本人と家族が働ける時間を守れます。これは医療費統計には表れにくいものの、日本全体の生産性に関わる大きな経済効果です。

7.医療過疎地域を、より少ない資源で支えられる

すべての地域に、すべての専門医を配置することは現実的ではありません。

しかし、幅広くまず診て、必要な患者だけを専門医につなげる医師が地域にいれば、限られた医療人材でも地域医療を維持しやすくなります。遠方への通院や救急搬送も減り、自治体の負担軽減、住民の安心、地域の定住にもつながります。

 

対象 経済的メリット
国・保険者 重症化、入院、重複検査、重複投薬の抑制
自治体 救急搬送、介護、医療過疎対策の負担軽減
病院 救急・外来・病床の混雑緩和
専門医 専門治療へ集中できる
企業 欠勤、長期休業、介護離職の減少
患者・家族 医療費、交通費、待ち時間、付き添い負担の軽減
地域社会 医療への安心感が高まり、地域で暮らし続けられる