救急診療・総合診療・小児診療・CT/MRI
きくち総合診療クリニック

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総合診療かかりつけ医が全国に拡がれば、
地域医療は守られる

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日本人全員が、自分のかかりつけ医の名前を言える社会をつくること。

このような高齢者が増えます。

例えば、80代のおばあさんが3日前に転んでしまったとします。

頭もぶつけた。

腰も痛い。

歩きにくい。

食欲も落ちている。

いつもの薬は10種類飲んでいる。

少し物忘れもある。

家族は心配になります。

「まず脳神経外科かな。」

「腰が痛いから整形外科かな。」

「食欲がないから内科かな。」

「救急車を呼んだほうがいいのかな。」

誰もが一生懸命考えます。

でも、本当に難しいのは、

どこへ行くかではなく、何が起きているのかを見極めることです。

頭の中で出血しているかもしれない。

骨折しているかもしれない。

薬の副作用かもしれない。

脱水かもしれない。

肺炎が始まっているのかもしれない。

あるいは、そのすべてが重なっているかもしれません。

高齢者は、一つの病気だけで具合が悪くなることは少なくなります。

いくつもの病気や薬、生活の変化が重なり合って、体調を崩します。

だからこそ、

人ではなく臓器だけを診ていては、本当の原因にたどり着けないことがあります。

必要なのは、

その人のことを普段から知っている医師です。

「最近、食欲が落ちていましたね。」

「先月から歩く力が弱くなっていましたね。」

「この薬が増えてから、ふらつきが出ていますね。」

「いつもの様子と違いますね。」

そんな小さな変化に気づける医師です。

そして、その医師が最初に診察し、

「これは脳神経外科です。」

「これは整形外科です。」

「これは今日入院しましょう。」

そう判断できれば、

患者さんも、

ご家族も、

安心して次の一歩を踏み出すことができます。

私は開業して10年間、このような場面を何度も経験してきました。

そのたびに思うのです。

これからの日本に本当に必要なのは、

病院を増やすことだけではありません。

専門医を増やすことだけでもありません。

専門医は、それぞれの分野で最高の医療を提供してくださる、本当に大切な存在です。

しかし、その専門医療へ適切につなぎ、治療後には再び日常の診療へ戻して支える医師も、同じように必要です。

私は、その役割を担うのが総合診療かかりつけ医だと考えています。

困ったとき、

「まず、あの先生に相談しよう。」

そう思える医師が一人いる。

その先生が、いつもの薬をまとめて管理し、

体調の変化を見守り、

必要なときには専門医へつなぎ、

治療が終われば、また日常を支える。

私は、この流れこそが、これからの日本の医療に最も必要な仕組みだと確信しています。

だから私の願いは、一つです。

日本人全員が、自分のかかりつけ医の名前を言える社会をつくること。

それは病院を減らす話でも、専門医を減らす話でもありません。

医療の入り口をつくること。

困ったときに迷わない社会をつくることです。

私は、その未来を「総合診療かかりつけ医」とともに実現したいと考えています。