救急診療・総合診療・小児診療・CT/MRI
きくち総合診療クリニック

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総合診療かかりつけ医が全国に拡がれば、
地域医療は守られる

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地域の方々を守るために思うこと

すこし長くなります。

医療崩壊がはじまっています。

院内感染や医療物資不足が原因で、

全国で救急受け入れ困難、外来制限が起きています。

熱が続いていて保健所に電話しても、クリニックに受診してくださいと言われ、

クリニックでもうちでは見れませんと言われる。

保健所も困っているのは確かですし、クリニック側の気持ちもわかります。

一番困るのは、患者さんです。

総合病院の救急が閉鎖してしまったら、助かる命も助かりません。

 

現在、全国の病院、クリニックでは発熱外来などを設置して工夫はされています。

しかし院内感染の危険性は少なからずでてきますが、使命感でがんばっています。

今、思うことは、どうして医療機関が力を合わせてやらないのかということです。

今は非常事態です。

いくつかの市、医師会で力を合わせるべきです。

国も、我々市民の税金をこういうときに使って、

公的な仮設診療所をつくって、

国民に見える形で還元できるはずです。

仮設診療所はすこしずつ全国各地で拡がりそうです。

 

地域医療を守るためには、

今通院している患者さんを守り、職員を守らないといけません。

現在、保健所だけでPCR検査の必要性を決めており、その条件も厳しいのが現状です。

保健所だけでは、人も物も時間も足りないのです。

もうすこし条件を緩めて、検査できる施設が欲しいです。

検査できない軽症の人は、やはり他人にうつしてしまうでしょう。

風邪が長引く人や熱の人は検査するべきで、

その体制を国に任せていては遅すぎます。

 

こういう異常事態で、人も物も不足している時は、

すべて1か所に集中させるのが鉄則です。

海老名市、座間市、綾瀬市、大和市あたりに、

ひとつ大型仮設診療所をつくり、

そこで熱の方のPCR検査ができることが望ましいです。

そして病院やクリニックでは通常の診察が普段どおりに行われることです。

それが、患者さんを守り、医療側も守ることにつながります。

 

地域医療が崩壊しないように、早急にシステムの構築が必要です。

ワクチンができたら、通常のクリニックでも安心して

熱の方、風邪の方を診察できると思います。

病気は新型コロナウイルスだけではありません。

普段通院している方の健康を守ること

その他の救急疾患、がんなどの病気を早期発見することが

地域医療の役割です。

こんなときこそ、市民の方々に寄り添って、安心を与えられる地域医療にしたいです。

これを読んでいただいた県や市の関係者の方々、医師会の先生方、

力をあわせて、地域医療を守りましょう!

読んでいただき、ありがとうございます。

多くの患者さんから、「気をつけてくださいね」「がんばってください」という
温かいお言葉をいただきます。大変励まされます。ありがとうございます。

医療法人ONE きくち総合診療クリニックは、

救急診療・総合診療を通じて、地域医療に最大限に貢献します。

院長 菊池 大和