総合診療かかりつけ医がいないと起きること
- 頭痛は脳神経外科、腰痛は整形外科、動悸は循環器と、患者さん自身が受診科を選ばなければならない
- それぞれの専門医が正しく診療していても、患者さん全体を見る医師がいない
- 「今日の検査は異常なし」で診療が終わり、その後の変化を追う人がいない
- 食欲低下、体重減少、転倒、物忘れなどの小さな変化が、別々の出来事として扱われる
- 複数の医療機関から薬が処方され、重複や副作用、飲み間違いに誰も気づかない
- 高齢者や家族が、具合の悪いなかで次の病院を探し続ける
- 受診が遅れ、救急搬送、重症化、入院、寝たきり、そして「もっと早く相談していれば」という後悔につながる
総合診療かかりつけ医がいると防げること
- いつもの状態を知っているから、「今日は何か違う」と気づける
- 一つの症状だけでなく、病気、薬、検査結果、生活、家族背景を一緒に考えられる
- 「異常なし」で終わらず、「変化があればまた来てください」と診療を継続できる
- 必要な検査を早く行い、適切な専門医や総合病院へつなぐことができる
- 専門治療が終わったあとも、地域で診療を引き継げる
- 薬を整理し、重複投薬や副作用を減らせる
- 転倒、フレイル、認知症、介護負担、孤立などを早期に把握できる
- 不要な多重受診や救急搬送を減らし、患者さんと家族の不安を軽くできる
厚生労働省も、かかりつけ医を「なんでも相談でき、必要なときには専門医・専門医療機関を紹介できる身近な医師」と位置づけ、総合的・継続的な診療を重視しています。