救急診療・総合診療・小児診療・CT/MRI
きくち総合診療クリニック

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総合診療かかりつけ医が全国に拡がれば、
地域医療は守られる

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世界的な経済誌 Fortune に掲載されました。

このたび、世界的に著名な経済誌「Fortune(フォーチュン)」に、記事が掲載されました。
国際的なメディアに取り上げていただき、大変光栄に思います。
↑クリックです。
和訳です。

きくち総合診療クリニックは、すべての患者を受け入れ、「断らない医療」を実践し続けています。総合病院で外科部長、救急センター長を務めた経験を生かし、地域で幅広い診療を行う一方、「総合診療かかりつけ医」という新しい医療のあり方を全国に広めようとしている菊池大和理事長。その使命と、これからの医療に対する展望について話を伺いました。

地域のインフラとして患者を支える

2017年の開院以来、きくち総合診療クリニックは、神奈川県綾瀬市に根ざした地域医療を提供してきました。診療範囲は幅広く、菊池大和理事長の言葉を借りれば、「頭のてっぺんから足の先まで」診ることのできるクリニックです。

その幅広い診療の根底にあるのが、菊池理事長の「患者さんを決して断らない」という信念です。

総合病院で外科医、救急医として医療の最前線に立っていた頃、菊池理事長は、「地域にきちんと機能するかかりつけ医がいれば、重症化を防ぐことができたのではないか」と感じる患者に、たびたび出会ってきました。

きくち総合診療クリニックの大きな特徴の一つが、高い診断能力です。地域のクリニックでありながらCTとMRIの両方を備え、早期かつ的確な診断を可能にしています。

「患者さんは、本当にさまざまな症状で来院されます。だからこそ、病気を早期に見つけられる環境が必要だと考えました」と菊池理事長は語ります。

「症状の原因を見つけ、適切な治療につなげることは、治療成績を良くするだけではありません。患者さんに安心していただくことにもつながります」

専門的な治療が必要な場合には、適切な医療機関へ速やかに紹介し、その後も医療が途切れることのないよう継続して支えています。

現在、きくち総合診療クリニックを利用しているのは、人口約8万2,000人の綾瀬市民の、およそ2人に1人にあたります。

これは、症状や相談内容を問わず患者を受け入れ続けてきたことで、地域から信頼を得てきた結果ともいえるでしょう。

「病院に行く前に患者さんが感じる、『どこに行けばいいのだろう』『こんな症状で受診していいのだろうか』という迷いや不安をなくしたいのです」と菊池理事長は話します。

「医療への入口に壁をつくるのではなく、地域の医療インフラの一部であり続けたい。いつでも、誰でも、どんなことでも受け入れる。診療を通じて安心を届けることで、『この地域にこれからも住み続けたい』と思っていただける理由の一つになれたらと考えています」

変化する時代に、医療のあり方を問い直す

日本では急速に高齢化が進み、2040年には65歳以上の人口が全体の約35%を占めると予測されています。

医療や介護への需要がさらに高まる一方、人材や財源の不足によって、その需要に応え続けることはますます困難になっています。

こうした状況に危機感を抱く菊池大和理事長は、社会の変化に合わせて医療そのものも変わらなければならないと考えています。

そこで菊池理事長が提唱しているのが、**「総合診療かかりつけ医」**という考え方です。

「いつでも、誰でも、どんな症状でも、まず診る」という医療を広げていくことが、日本の高齢社会を支えるために不可欠だと考えています。

「専門医制度が整備されて以降、日本の医学教育は専門医を育成する方向へ進んできました。その結果、病院も医師も専門分野ごとに分かれていくことが当たり前になりました」と菊池理事長は説明します。

「しかし、今やおよそ3人に1人が高齢者という社会です。これまで医療の発展に貢献してきた専門分化が、現在では一部の高齢者にとって、逆に医療への壁になりつつあります。複数の医療機関を行き来することが難しい高齢者も少なくありません」

高齢者の場合、認知症や身体機能の低下によって、医療機関を受診すること自体が困難になる場合があります。

ようやく病院にたどり着いたとしても、その症状が診療科の専門外という理由で診てもらえないケースもあります。

菊池理事長は、こうした医療制度の隙間をなくしたいと考えています。

「医療が専門化すればするほど、その仕組みの中で取り残されてしまう患者さんがいます」

「だからこそ、より多くの人に届く全国的なセーフティネットをつくりたい。患者さんを断らず、一つの病気だけではなく、その人全体を診る医療を広げることによって、今の社会に合った医療の仕組みをつくることができると考えています」

菊池理事長は、この考え方を社会に伝える活動にも積極的です。

「総合診療かかりつけ医」の役割を広く知ってもらうため、映画『おばあちゃんのかかりつけ医』も制作しました。

きくち総合診療クリニックを舞台に、交通事故で両親を亡くした幼い主人公と、認知症を抱える祖母の物語を描いた作品です。

「これまでも本など文章を通して発信してきましたが、映画だからこそ届く人たちがいると思いました」と菊池理事長は語ります。

「総合診療かかりつけ医の大切さ、そして私がこの仕事に込めている思いを、一人でも多くの人に伝えたい。その一心で制作会社を探し、熱意だけでプロの方々を説得し、この映画を形にしました」

日本全国へ広げ、未来の医療をつくる

今後、菊池大和理事長は現在の診療を続けながら、日本の医療制度や医学教育そのものを変えていくための活動にも力を注いでいく考えです。

「高齢者医療への需要はこれからも増えていきます。しかし、今までと同じ仕組みを維持するだけでは、いずれ限界が来ます」と菊池理事長は話します。

「本当に社会を変えるためには、総合診療かかりつけ医の価値が正しく評価される制度が必要です。つまり、次の世代の医師たちが、この分野を目指したいと思える仕組みをつくらなければなりません」

「同時に、専門医を頂点とするような価値観ではない、新しい医学教育の価値観を示していく必要があります。だからこそ私は、自分自身の姿を通して、若い医師や医学生たちに伝えていきたい。総合診療は、人の人生に関わることのできる、意義があり、やりがいのある医療なのだということを示し続けたいと思っています」

綾瀬市民のおよそ2人に1人が、きくち総合診療クリニックを利用しているという事実を踏まえ、菊池理事長はこのクリニックそのものを、これからの時代における新しい医療モデルとして他の医師にも示していきたいと考えています。

「私はこの実績を、『地域には本当は何が必要なのか』という問いに対する、市民の皆さんからの答えだと思っています」

「だからこそ、私たちの診療モデルを他の地域でも実践できるように、教育や運営の仕組みを再現可能な形にしていきたい。かかりつけ医の必要性を感じている医師はたくさんいます。しかし、不安があって一歩を踏み出せない方も多い。だからこそ、まず私自身が先頭に立ち、挑戦し続けることが大切だと思っています」

少子高齢化が進む社会の中で、日本の未来に不安や閉塞感を感じる人は少なくありません。

しかし、菊池理事長は、その先に希望を見ています。

「今の日本では、高齢化による死亡者数の増加、孤独死、医療崩壊など、将来を悲観する話を耳にすることが少なくありません」

「でも、もし日本全国に総合診療かかりつけ医がいたら、どうでしょうか」

「高齢者は、体調が悪くなるたびに『どの病院に行けばいいのだろう』と悩まなくてよくなります。家族も、介護や親の健康への不安を一人で抱え込まなくて済みます。若い世代も、将来の親のことを常に心配することなく、自分自身の人生を歩むことができるでしょう」

「空気のように、いつも人のそばにある医療を、もう一度つくることができたなら、日本は、安心して年を重ね、人生の最期まで尊厳と穏やかさを持って生きることのできる国になれると私は思っています」

「私は、そんな未来を皆さんと一緒につくっていきたい。これこそが、私が人生をかけて挑戦すると決めた、最大の使命です」