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昨日、80代の男性がご家族と来院されました。
数か月前に不眠があり、近くの内科で3種類薬をもらいました。
よくならずに、脳神経外科に受診し、認知症と診断されました。
血圧も高くなり、降圧剤と睡眠薬をもらいました。
なかなか眠れずに、精神科を紹介してもらい、
薬が増えました。
そこで最近吐き気が出てきて、元気もなくなり
当院に受診されました。
80代の男性の方は静かに椅子に座って、ご自身のことも理解できていない様子でした。
ご家族が、困り果てて当院に受診されました。
私は、「全部こっちに移ってください、全部まとめて診ます」とお話ししました。
ご家族は安どの表情でした。
このようにいくつも受診するたびに、よくもならず
違う症状もでてきて、本人もご家族も不安がつのるばかりです。
根本的な問題は、患者さんのすべてを責任もって診るかかりつけ医が
いなかったことが原因になります。
患者さんが病院を探して専門医を探すと、このように
いろんなところにいくことになります。
高齢者の病気、症状は1つでないからです。
専門医は、そこしか診ていません。
他の症状がどうであれ、また自分で探してくださいというスタンスです。
高齢者、認知症の方、老老介護、独居の方が
激増する時代です。
本当に、総合診療かかりつけ医を育成し、全国に増やさないと
困るのは体力のないご高齢の方です。
まず、自分のことをよく知っている総合診療かかりつけ医に受診する
診察をうける
必要なら専門医を紹介してもらう
また戻ってくる
すべての薬、頭から足まで診てもらう
いざという時も診てもらう
困っていることをすべて話す
ご高齢の方にとって一番大切なことは
専門医から毎月くすりをもらうことではありません。
たった1人、信頼できる総合診療かかりつけ医をもつことです。
それが、安心して暮らすために、必要不可欠です。