救急診療・総合診療・小児診療・CT/MRI
きくち総合診療クリニック

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総合診療かかりつけ医が全国に拡がれば、
地域医療は守られる

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インフルエンザと新型コロナウイルス同時流行について

今年は、新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行が心配だと思います。

マスクや手洗いも不十分で、普通に飲み会や会議をしていた昨年までは、

インフルエンザが大流行するのはあたりまえでした。

今年は、みなさんが感染対策を守り、ワクチンを接種すれば

インフルエンザの患者数は例年より1/5~1/3の数になると思います。

新型コロナウイルスは、風邪のウイルスですので、寒い乾燥した時期に

増殖しやすい特徴があります。

感染対策をしていれば、インフルエンザも新型コロナウイルスも防ぐことはできますが、

疲れていて自分自身の免疫が落ちていたり、他人と長時間狭い部屋にいたり、

手洗い・うがいをおろそかにすれば、ウイルスは体内に入り込み、増殖をはじめます。

仕事、会社、学校、会議などでどうしても社会活動が活発になれば、

今よりは冬の感染者が増えるでしょう。

今年の冬は、風邪の症状(熱、のど、咳、だるさ、鼻水)が出た場合は、

保健所でも総合病院でもなく

まずかかりつけのクリニックに受診することになると思います。

インフルエンザと新型コロナウイルス、またはほかの感染症や病気を見逃さないためにも、

クリニックでしっかりとした検査が必要になります。

しかし現在、日本で新型コロナウイルスの抗原検査やPCR検査ができるクリニックは、

まだまだ少ないのが現状です。

抗原検査やPCR検査をクリニックでやるためには、県と契約したり、

クリニック内の感染対策をしっかりするなど、すこしハードルが高いために

検査できるクリニックが少ないのです。

第1波は保健所が、第2波では病院が、そして次におとずれるかもしれない

第3波はクリニックが、今のままでは大変なことになるでしょう。

それは、同時に行き場を失う患者さんが困ることになります。

新型コロナウイルスは、インフルエンザと違い、ワクチンがなく

治療法がないために、不安が強く、このような日本の状態になっています。

また、新型コロナウイルスはほとんどの方が軽症か無症状ですが、

陽性になれば隔離が必要になり、職場や会社の機能がとまってしまうなど

という不安が余計に日本のこのような状況になっている一因かもしれません。

今年の冬は、

インフルエンザとコロナの同時検査が必須になります。

自論ですが、すべてのクリニックは検査をやるべきです。

かかりつけとして、地域医療を守る医療機関として、

しっかり検査をして、診断をつける

怖い病気を見逃さない

そして、患者さんを安心させる

それが、本当のかかりつけだと思います。

クリニックは、場所、時間、人が限られていますが、

その中でいかに、患者さんに寄り添った医療ができるかが、

一番大事です。

健康を守るかかりつけとして、できるだけのことを

したいと思います。

熱がでる病気、咳がでる病気は、いくらでもあります。

今年の冬は、まず新型コロナウイルスを除外してから、

先に進む治療にならざるをえません。

かかりつけの力が発揮される冬になるでしょう。

今年の冬をのりこえて、コロナに打ち克ち、

みんなが健康に過ごせる日が必ずきます。

医療法人ONE きくち総合診療クリニックは、

救急診療・総合診療を通じて、地域医療に最大限に貢献します。

院長 菊池 大和